特集 帰してはいけない「こども」を見逃さないために
【各症状へのアプローチ】
皮膚症状(全身性疾患に伴うもの)
菅長 麗依
1
1亀田ファミリークリニック館山
キーワード:
PAT
,
川崎病
,
重症薬疹
,
アナフィラキシー
,
児童虐待
Keyword:
PAT
,
川崎病
,
重症薬疹
,
アナフィラキシー
,
児童虐待
pp.337-341
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103177
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Case
4日間続く高熱と発疹を呈した川崎病の1例
患者:1歳1カ月,男児.
既往歴:2カ月前に突発性発疹に罹患.
予防接種歴:Hib,小児肺炎球菌は各3回接種済.その他BCG1回,四種混合3回,B型肝炎3回済,MRは未接種.
現病歴:4日前から38℃台の発熱が続くため受診.上気道・消化器症状はないが食欲は低下している.シックコンタクトなし.機嫌は悪く,ややぐったりしている.両側眼球結膜に軽度充血あり,眼脂なし.咽頭発赤は軽度,口腔内に皮疹は認めないが口唇紅潮あり.右頸部リンパ節腫脹を数個触知する.体幹に多形紅斑と手指先端の紅斑を認め,川崎病疑いにて総合病院の小児科へ即日紹介.心エコーにて冠動脈瘤形成は認めなかったが,臨床的に不全型川崎病が疑われた.入院にてアスピリンおよび免疫グロブリンでの加療が行われ,入院2日目には解熱し,小児科外来フォローとなった.
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