特集 気絶するほど悩ましい―危険な失神の見分け方
【よくある失神/失神に類似する疾患】
転換性障害
片山 寛人
1
,
木村 宏之
1
1名古屋大学医学部大学院医学系研究科精神医学分野
キーワード:
解離性(転換性)障害
,
てんかん
,
心因性非てんかん性発作(PNES)
Keyword:
解離性(転換性)障害
,
てんかん
,
心因性非てんかん性発作(PNES)
pp.39-42
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103083
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Case
興奮した後に意識消失発作を繰り返した1例
患者:20歳代前半,無職男性.
現病歴:幼少期より落ち着きがなかった.学校の成績は悪く,中学校から不登校となった.中卒で働き始めるが仕事が覚えられず叱責されると,しばしば興奮していた.その後,自宅で暴れて家具や壁を破損しては気を失う発作を起こし,救急外来を受診したが異常を認めず,精神科専門病院を紹介となった.初診時,「暴れた記憶はない」と話した.病歴について聴取した直後,興奮して気を失ったため,経過観察の目的で入院となった.
なお,症例提示にあたってはプライバシーに十分配慮した.
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