総合外来
Mycoplasma感染により対麻痺を生じた急性散在性脳脊髄炎(ADEM)の1例
永田 尚之
1
,
武原 格
2
,
細川 真理
1
,
浜田 勝男
1
,
國吉 昇
1
1流山中央病院
2東京慈恵会医科大学 リハビリテーション科
pp.1004-1007
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103046
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◆マイコプラズマ感染後の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)発症の報告は散見されるものの,麻痺が短期間で治癒されない症例の予後について,報告したものはなかった.また脳の白質病変を示すMRI画像の報告は見受けられるが,脊髄病変を明確に示した報告はほとんどない.
われわれは,マイコプラズマ感染後に対麻痺を発症し,MRIで胸髄に斑状陰影を認め,ADEMと診断された一症例を経験したので報告する.
適切な薬剤治療を施行することが一番大事だが,残存した麻痺に対して適切なリハビリテーションを行うことが,麻痺の回復を助けるので,内科医,小児科医もリハビリテーションに関心を払うことが重要であると思われる.
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