特集 2023年のプライマリ・ケアを夢想する―新世代の挑戦
【2023年のプライマリ・ケアは“こうする”】
ネットワーク化するプライマリ・ケア専門職集団―EMAの構想と挑戦
山上 浩
1
,
EMAコアメンバー一同
2
1湘南鎌倉総合病院救急総合診療科
2EMA
キーワード:
EMA
,
ER
,
女性ER医
,
臨床研究
,
政策提言
,
卒前教育
Keyword:
EMA
,
ER
,
女性ER医
,
臨床研究
,
政策提言
,
卒前教育
pp.30-33
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102710
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
専門医思考が生んだ医療の狭間
医療は社会的需要に応じて成長してきた.そして,今後もそうである.
医療の専門分化が進むにつれて,患者のみならず医師の専門医志向も加速した.その結果として,難治性疾患が治療できるなどといった利点の陰に,訴訟のリスクのある専門以外の診療は行わないといった医療の狭間を生んだ.いわゆる「たらい回し」である.今の日本の救急医療は,救急医療を受けたいという需要に対し,提供が十分ではない,と言っても過言ではないだろう.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.