特集 耳・鼻・のどのトラブル対応―耳鼻咽喉科コンサルテーションをする前に
【一般医が知っておきたい耳鼻咽喉科診療】
鼻副鼻腔炎の診断と治療
池田 勝久
1
1順天堂大学医学部耳鼻咽喉科学講座
キーワード:
後鼻漏
,
頬部痛
,
頭痛
,
咳
,
眼瞼浮腫
,
単純X線検査
,
合併症
,
CT
,
MRI
,
重症度分類
,
鼻漏
,
不機嫌・湿性咳嗽
,
顔面痛・前頭部痛
,
鼻汁・後鼻漏
,
肺炎球菌
,
インフルエンザ菌
,
ペニシリン系抗菌薬
,
セフジトレン
,
レスピラトリーキノロン
Keyword:
後鼻漏
,
頬部痛
,
頭痛
,
咳
,
眼瞼浮腫
,
単純X線検査
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,
MRI
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重症度分類
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鼻漏
,
不機嫌・湿性咳嗽
,
顔面痛・前頭部痛
,
鼻汁・後鼻漏
,
肺炎球菌
,
インフルエンザ菌
,
ペニシリン系抗菌薬
,
セフジトレン
,
レスピラトリーキノロン
pp.502-504
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102538
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Case
慢性鼻副鼻腔炎を契機に喘息が発見された1例
症例:46歳,男性.
主訴:右側眼窩痛.
既往歴:問診上,高血圧,糖尿病,喘息なし.
現病歴:2年程前より上記症状出現した.眼科では異常なし.脳外科でのCTで副鼻腔陰影指摘された.寛解増悪を繰り返すため,耳鼻咽喉科受診となった.鼻内所見では中鼻道にポリープを認めた.副鼻腔CTにて篩骨洞と嗅裂部を中心とする軟部陰影を認めた.マクロライド系抗菌薬,粘液融解薬,抗ヒスタミン薬等を内服するも不変であった.
眼窩痛の以前から嗅覚障害あることと,感冒時に時々咳・喘鳴あることから,下気道疾患を合併の可能性を考え,肺機能検査を施行したところ閉塞性障害が発見された.喘息を合併した好酸球性副鼻腔炎と診断し,呼吸器内科での喘息の治療と内視鏡下副鼻腔手術を施行し,上下気道疾患の改善をみた.
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