特集 耳・鼻・のどのトラブル対応―耳鼻咽喉科コンサルテーションをする前に
【一般医が知っておきたい耳鼻咽喉科診療】
中耳炎の診断と治療
兼定 啓子
1
1耳鼻咽喉科ののはなクリニック
キーワード:
耐性菌
,
PRSP
,
BLNAR
,
BLPACAR
,
ムコイド型肺炎球菌
Keyword:
耐性菌
,
PRSP
,
BLNAR
,
BLPACAR
,
ムコイド型肺炎球菌
pp.506-508
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102539
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Case 1
溶連菌感染症により急性中耳炎を起こした例
患者:3歳,男児.現病歴:2日前より鼻汁あり.前日夜,38.5℃発熱,クーリングのみで朝37.8℃,かかりつけの小児科を受診.喘息の既往歴あり,発熱は下気道病変と診断された.同日午後,左耳痛・耳漏を認め当院受診.左耳鼓膜所見は発赤膨隆・自潰し耳漏あり(AOMスコア25点).多量膿性鼻汁,口蓋扁桃発赤・軟口蓋の点状発赤も認め,口腔内所見から溶連菌感染と考えA群-β迅速検査で陽性.左鼓膜切開し,中耳貯留液および鼻咽腔の細菌検査でA群溶連菌検出.アモキシシリン/クラブラン酸(AMPC/CVA)内服して軽快.
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