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特集 必携! 救急対応・手技マニュアル
急性中耳炎・急性乳突蜂巣炎—鼓膜切開の適応と抗菌薬の選択
Medical management for acute otitis media/acute mastoiditis: appropriate antibiotic selection and indication for myringotomy
中西 啓
1
Hiroshi Nakanishi
1
1浜松医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
キーワード:
急性中耳炎
,
肺炎球菌
,
インフルエンザ菌
,
モラクセラ・カタラーリス
,
鼓膜切開
,
急性乳突蜂巣炎
Keyword:
急性中耳炎
,
肺炎球菌
,
インフルエンザ菌
,
モラクセラ・カタラーリス
,
鼓膜切開
,
急性乳突蜂巣炎
pp.992-997
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203834
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POINT
●急性中耳炎は,耳痛,啼泣・不機嫌,発熱などの臨床症状が急性に発症し,鼓膜の膨隆,耳漏/中耳貯留液,発赤などの鼓膜所見が認められた場合に診断される。
●臨床症状と鼓膜所見から軽症/中等症/重症に分類し,その重症度に応じて抗菌薬で治療する。
●一次選択薬抗菌薬群として高用量AMPCやCVA/AMPC,二次選択抗菌薬群としてCVA/AMPCに加えてCDTR-PI,TFLX,TBPM-PIが推奨される。
●重症例および中等症例のなかでは鼓膜の膨隆が強く耳痛・発熱が高度の場合には,鼓膜切開も検討される。
●急性乳突蜂巣炎の有無に注意し,診断した場合には入院治療を行う。
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