JIMで語ろう
【鼎談】差異と診断(前編)
池田 清彦
1
,
名郷 直樹
2
,
岩田 健太郎
3
1早稲田大学国際教養学部
2武蔵国分寺公園クリニック
3神戸大学医学部感染症内科
pp.300-307
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102474
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日常診療のなかで,医師は日々,当たり前のように患者の診断を行っている.しかし, われわれは目の前の患者に起こっている「現象」を,果たして十分に理解しているのだろうか.医師が行う診断は,そもそも患者の役に立っているのだろうか.実は,医師は「診断」をすることによって,大切なことを見失っているのではないだろうか.
本誌の連載「構造と診断―ゼロからの診断学」(本年2月連載終了,5月下旬に同名の書籍として医学書院より発行予定)で,新たな診断論を展開した岩田健太郎氏が,独自の視点で医療・医学をとらえ,発言してきた池田清彦氏,名郷直樹氏と「診断とは何か」をめぐって語り合った.
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