What's your diagnosis?[112]
看板に偽りあり! 名が体を表さない?
伊東 直哉
1
,
堀谷 亮介
1
,
平島 修
1
,
藤本 卓司
1
1市立堺病院 総合内科
pp.247-250
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102457
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病歴
患者:48歳,女性.主訴:発熱.
現病歴:生来健康,陶芸教室講師.来院2カ月前,インド旅行10日間の滞在3日目に水様性下痢・発熱あり.同行22名中半数に嘔吐・水様性下痢を認めた.翌日解熱したが,1日5行程度の下痢が持続したため来院6週前(帰国10日後)Aクリニック受診.レボフロキサシン(LVFX)300mg/日・5日間,整腸剤を処方され,下痢は改善した.3週前より38℃台の発熱あり.複数の医療機関を受診するも原因不明で発熱持続のため紹介入院となった.入院時下痢は消失していたが,便よりShigella flexneriが検出され,細菌性赤痢としてLVFX500mg/日(14日間)を開始したところ,ただちに解熱し,第5病日に退院.ところがLVFX終了14日後に再び発熱し,再入院となった.薬剤歴:アセトアミノフェン頓服.生活歴:喫煙歴なし,飲酒は日本酒2合/日.家族歴:父;糖尿病.予防接種歴:なし.
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