特集 チームを動かすコンサルテーション
【コンサルテーションの反省例】
<医師-多職種>MSW
横山 幸生
1
1かとう内科並木通り診療所 在宅介護支援センターなみき
キーワード:
在宅緩和ケア
,
ケアへの不全感
,
在宅ケアへの調整
,
積極的傾聴
,
代弁
Keyword:
在宅緩和ケア
,
ケアへの不全感
,
在宅ケアへの調整
,
積極的傾聴
,
代弁
pp.212-214
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102446
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筆者は,地域医療を行う有床診療所にMSW(医療ソーシャルワーカー)・ケアマネジャーとして従事している.当院の地域医療では在宅緩和ケアに積極的に取り組んでいる.在宅緩和ケアでは,当院が直接ケアを提供できない遠方の地域であっても,患者・家族が希望する場所で緩和ケアを受けられるよう支援することがある.その緩和ケアの形態は,患者・家族の身近で直接ケアを行うプライマリ・ケア医や訪問看護師,ケアマネジャーなどで構成されるプライマリ・ケアチームを当院在宅サポートチームが支援することにより進められる(図1).
本稿では,亡くなる間近に当院在宅サポートチーム(以下,サ・チーム)より患者を紹介されたプライマリ・ケアチーム(以下,プ・チーム)がわずか数日で自宅での看取りケアをした事例を振り返りたい.本事例では,プ・チームはケアに対する強い不全感を残したと考えられ,サ・チームMSWとしての反省点を考える.
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