在宅終末期がん患者における緩和的鎮静

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・がん患者の一部では「治療抵抗性の耐えがたい苦痛」を体験する．その苦痛に対応するために在宅診療においても緩和的鎮静のスキルは必要である．

・在宅診療の現場での緩和的鎮静は，その判断プロセスのチーム内情報共有が要であり，必要に応じてデジタルツールをうまく活用することが大切である．

・在宅診療の現場での緩和的鎮静にはコンセンサスの得られている薬剤投与プロトコルはないため，安全性と苦痛緩和の確実性を天秤にかけて薬剤と投与方法を検討する．

・持続的鎮静を開始したあとも有効性・有害事象の評価を継続することが必要となる．