特集 グローバル時代のジェネラリスト
ジェネラリストに求められるグローバリゼーションへの対応
外国人患者を診療する場合の診察費の仕組み
小林 米幸
1,2,3
1非特定営利活動法人AMDA国際医療情報センター
2(社)大和市医師会
3医療法人社団小林国際クリニック
キーワード:
外国人医療
,
医療費未払い
,
公的保険
,
自費診療
,
民間保険
Keyword:
外国人医療
,
医療費未払い
,
公的保険
,
自費診療
,
民間保険
pp.32-34
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102390
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外国人患者を診る際に問題となるのは主に言葉の違い,宗教,風俗習慣の違いに起因する医療習慣の違い,疾患の違いそして医療費の問題であることは過去に述べてきた1).診察費の仕組みを理解することは,裏を返せばいかに医療費の未納を食い止めるかということにつながる.どんなによい医療であってもそれが医療費の未納となって医療機関に財政的負担を与えるものだとすると,それは長続きしない医療,普遍的に行ってはいけない医療ということになる.具体的には医療費の患者支払い額に影響を与える因子は日本の公的保険に加入しているかいないか,医療機関の自費診療のシステムがどうなっているのか,さらにインフォームド・コンセントに基づいた医療を実践しているかどうかなどであろう.これらを中心に述べる.
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