特集 グローバル時代のジェネラリスト
ジェネラリストに求められるグローバリゼーションへの対応
日本人医師が海外で診療するためには
小原 博
1
1国立国際医療研究センター国際医療協力部
キーワード:
日本人医師
,
医師免許
,
海外
,
邦人医療
,
国際医療協力
Keyword:
日本人医師
,
医師免許
,
海外
,
邦人医療
,
国際医療協力
pp.30-31
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102389
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グローバル時代の今日,年間1,600万人もの日本人が海外に渡航しており,海外での日本人向け医療サービスのニーズが高まっている.また,国際社会における日本の医療面での貢献もますます期待されている.
日本人医師が海外で医療活動を実践する目的は,調査,研究,技術指導,臨床医学の研修,診療などさまざまである.調査,研究は受け入れ先が明確であれば通常は医師免許とは関係なしに実施可能であるが,診療を行うには原則として当該国の医師免許を取得する必要がある.しかし以下に示すように,所定の手続きを経て相手国政府の許可を得ることにより日本の医師免許で診療可能な場合もある.その場合,診療対象・内容・期間は限定的であるのが通例である.本稿では日本人医師(日本の医師免許を有する医師)の海外における診療の実情を中心に解説する.
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