特集 知っておくべき高齢者の評価法
各論
尿路(前立腺)―IPSS,CLSS
細田 千尋
1
,
鈴木 基文
1
,
井川 靖彦
2
,
本間 之夫
1
1東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学講座
2東京大学大学院医学系研究科 コンチネンス医学講座
キーワード:
IPSS
,
QOLスコア
,
CLSS
Keyword:
IPSS
,
QOLスコア
,
CLSS
pp.918-921
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102341
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高齢男性の尿路症状,とくに下部尿路症状(頻尿・排尿困難・尿意切迫感など)の評価に用いられる質問票は国際前立腺症状スコア(International Prostate Symptom Score;IPSS)およびQOLスコアが最も一般的である(表1)1).これは1993年の国際前立腺会議で提唱されたアンケート形式の質問票で,前立腺肥大症によって生じる代表的な症状の程度を点数化して評価するものである2).表1に示すとおり排尿状態を7項目・5段階に分けて回答する.点数の合計により前立腺肥大症の重症度を評価することが可能で,一般的には0~7点が軽症,8~19点が中等症,20点以上が重症と評価される.
また同様に,QOLスコアは現在の排尿状態に対する患者自身の満足度を表す指標で,0点(大変満足)から6点(大変不満)までの7段階に評価し,軽症(0~1点),中等症(2~4点),重症(5~6点)に区分される.
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