小さな工夫
IPSSの認知度を高める解析方法
高岩 正至
1
,
酒井 多喜夫
2
1米沢市立病院泌尿器科
2福島県立医科大学泌尿器科
pp.344-345
発行日 2004年4月20日
Published Date 2004/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100537
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国際前立腺症状スコアー(IPSS)は排尿に関する自覚症状を点数化したものである。7つの質問事項ついて,無症状0から重篤な症状5までの6段階のいずれかを選択し,総合評価は0点から35点までに分かれ,0点から7点までが軽い,8点から20点までが中程度,21点以上が重いと判定する(図1)。IPSS質問項目の中でQ1,Q2,Q4,Q7は膀胱刺激に関するものであり(図 1,斜字),Q3,Q5,Q6(図1,太字)は尿排出に関するものである。両者を区別して解析することで,患者・医療者ともに認知しやすくなった。
膀胱刺激に関する4つの質問の合計点数を満点20から引いた数字を20で割り膀胱刺激満足率として%表示する。同様に尿排出に関する3つの質問事項の合計点数を満点15から引いた数字を15で割り尿排出満足率として%表示する。QOLも同様に%表示する。別表を利用すると計算の手間が省ける(図2)。
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