特集 精神疾患と誤診してはならない器質的疾患
各論
Paroxysmal Kinesigenic Choreoathetosis
大生 定義
1,2
1立教大学社会学部
2立教学院診療所
キーワード:
paroxysmal kinesigenic choreoathetosis(PKC,発作性運動誘発性舞踏アテトーゼ)
,
paroxysmal kinesigenic dyskinesia(PKD)
,
家族歴
,
抗けいれん剤
Keyword:
paroxysmal kinesigenic choreoathetosis(PKC,発作性運動誘発性舞踏アテトーゼ)
,
paroxysmal kinesigenic dyskinesia(PKD)
,
家族歴
,
抗けいれん剤
pp.108-110
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102096
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Case
急に体を動かすとうまく動けない
―抗けいれん剤が有効な1例―
患者:19歳,女子学生.
家族歴:50歳の父も若い時に同じようなことがあったが,いまは症状は消えている.
現病歴:大学の健康相談の出来事である.10歳の時から,徒競走のスタートや椅子から立ち上がるときなど,急に体を動かすと,手足が固まったように勝手に緊張し,うまく動けなくなることがあった.近所の病院に行き,はじめは精神的な問題ではないかといわれた.そのうちけいれん発作かもしれないということで,てんかんの薬を試してみたら,少ない量の薬でも症状がほとんど出なくなった.それ以来,薬を続けている.本当にてんかんなのだろうかと相談に来た.
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