特集 看護学を知りたい!―医師のための看護学入門
【チーム医療における看護実践】
新しいチーム医療の展開
花出 正美
1
1癌研究会有明病院 看護部・医療支援センター
キーワード:
集団(group)とチーム(team)
,
パートナーシップ(J1)
,
協働(J2)
Keyword:
集団(group)とチーム(team)
,
パートナーシップ(J1)
,
協働(J2)
pp.493-495
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101948
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Case
夫の勧めで相談支援センターを訪れたAさん
患者:Aさん,50歳代,女性.術後夫と2人暮らし.乳がん(T1N1M0 StageⅡa).
担当医師から術後化学療法を勧められていた.Aさんの夫から「治療を受けてほしいのだが,妻は“抗がん剤は絶対イヤだ”と言っている」と相談支援センター(J3)に相談があった.看護師は,標準治療を受ける意義と化学療法を受けたくないAさんの思いを大切したいことを夫と共有し,治療方針決定などのポイントとなる診察への同席を歓迎した.後日夫から勧められて相談支援センターを訪れたAさんは,手術による治癒への期待に反してリンパ節転移が多数であったことへの悲嘆,診断過程における医療者の対応に対する怒り,化学療法に対する恐怖感,抑うつ気分,不眠などを抱えていた.
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