シネマ解題 映画は楽しい考える糧[31]
「ギャラクシー・クエスト」
浅井 篤
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部生命倫理学分野
pp.73
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101840
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俳優たちが遭遇する「嘘のない」世界
私は気晴らしやリラックスのために映画を観ることが多いです(本連載執筆も上質の気分転換です).もちろんどんな作品でも一時的な「現実逃避」は可能ですが,観た後に「よし,明日からまたがんばろう」という気分になれる点でコメディータッチのSF映画に勝るものはありません.銀河の果てを舞台に大いに笑う.いいじゃないですか.ということで,今回は「ギャラクシー・クエスト」の登場です.
この作品,本国でも日本でもあまり話題にならなかったようですが,実に興味深く楽しい作品に仕上がっていて,私が何回も繰り返し観る作品の一つになっています.ガース・ジェニングス監督の「銀河ヒッチハイク・ガイド」(2005年米国)も十分楽しいですが,やや理屈っぽく小難しいので,本作のほうがずっと素直に楽しめるのではないかと思います1).
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