特集 BPSDを診ていく
BPSDはなぜ起こるか,どう向き合うか
加藤 伸司
1,2
1東北福祉大学総合福祉学部福祉心理学科
2認知症介護研究・研修仙台センター
キーワード:
BPSD
,
対処法
,
心理的要因
,
身体的要因
,
環境的要因
Keyword:
BPSD
,
対処法
,
心理的要因
,
身体的要因
,
環境的要因
pp.784-788
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101791
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Case
BPSDの原因が身体的要因と心理的要因であった1例
患者:85歳,女性(アルツハイマー型認知症).
家族歴:長男夫婦と同居.
経過:老人保健施設のショートステイを利用しながら在宅で生活している.ショートステイ利用当初から「不穏」と「帰宅願望」がみられる.ショートステイに来る前から便秘が続いていることがわかり,浣腸を使用して排便を促したところ,その後「不穏」は消失する.帰宅願望については,当初「息子さんが今日は泊まってくるように」とか,「息子が出張中だから帰るまで泊まっているように」などと伝えていたが,症状は消失しない.ショートステイがあと何日で終わることを繰り返し告げるようにしたら,症状はかなり減っていった.
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