Japanese
English
特集 認知症診療における精神科医の役割を再考する
BPSDに対する精神科での入院治療
Hospital Treatment in Psychiatry for the BPSD
繁信 和恵
1
Kazue Shigenobu
1
1公益財団法人浅香山病院精神科・認知症疾患医療センター
1Department of Psychiatry, Asakayama General Hospital, Sakai, Japan
キーワード:
認知症の行動・心理症状
,
behavioral and psychological symptoms of dementia
,
BPSD
,
多職種連携
,
multi-professional collaboration
,
精神科入院
,
psychiatric hospitalization
Keyword:
認知症の行動・心理症状
,
behavioral and psychological symptoms of dementia
,
BPSD
,
多職種連携
,
multi-professional collaboration
,
精神科入院
,
psychiatric hospitalization
pp.1205-1212
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206425
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抄録 認知症のBPSDに対する入院治療は,入院期間の長さや,身体拘束,鎮静目的で向精神薬が使用される点などから,まだなお一般社会から批判を浴びることが多い。しかし精神科におけるBPSDの入院治療も多くの知見が積み重ねられてきた。BPSDの精神科での入院治療も地域包括ケアシステムの一翼を担う重要な社会資源であると考える。いったん増悪したBPSDを多職種で集中的に治療し,可能な限り速やかに生活の場に戻ることを目的とすべきである。ここでは当院が認知症治療病棟から認知症に特化した精神科急性期治療病棟への移行を実現するために行ってきた,暴力を受けることに対する予防教育プログラムの作成,クリニカルパスの導入,退院支援などを紹介する。
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