特集 真夜中の総合診療
【真夜中の症状】
dipperとnon-dipper
久代 登志男
1,2
1日本大学医学部
2日本大学医学部総合健診センター
pp.856-857
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101530
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24時間自由行動下血圧測定(Ambulatory Blood Pressure Monitoring : ABPM)を行うことにより,血圧の日内変動を知ることができる.健常者では,安静と睡眠により夜間血圧の平均は日中に比べ10~20%降圧する場合が多い.高血圧患者の場合,その範囲の低下であればdipper(正常型)と呼ばれる.夜間に20%以上降圧する場合は,extreme dipper(夜間過降圧型),降圧が10%未満の場合はnon-dipper(夜間非降圧型),逆に夜間のほうが高くなる場合はriser(夜間昇圧型)と呼ばれる.
本稿では,血圧の日内変動を評価する際に留意すべき事項を挙げ,対応について述べてみたい.
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