特集 真夜中の総合診療
【真夜中の症状】
Restless legs syndrome
平田 幸一
1
1獨協医科大学神経内科
pp.854-855
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101529
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疾患概念
Restless legs syndrome(RLS)は,下肢がムズムズするといった不快な感覚症状があり,じっとしていると症状が悪化するため,それを消そうとして足を動かす,歩き回るといった症状を呈する疾患である.症状には日内変動があり夕方から夜に増悪する特徴をもつ.このため真夜中に,不眠を訴えるほか,寝付けず徘徊やせん妄と誤られることもある.認知機能障害がないのにもかかわらずである.どの年齢にもみられるが,高齢者,また女性に多い疾患で,女性は男性の1.5~2倍多く認められる.
原発性のRLSのほか腎不全や妊娠が原因となる二次性のものがあり,末梢性ニューロパチーや坐骨神経痛など末梢神経障害を伴っていることもある.
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