Japanese
English
原著
皮膚外科手術における抗凝固・血小板薬の取り扱い—富山県立中央病院皮膚科155例の解析
Management of anticoagulant and antiplatelet medications in dermatologic surgery:Analysis of 155 cases in Division of Dermatology, Toyama Prefectural Central Hospital
武原 康平
1
,
石井 貴之
1
,
八田 尚人
1
Kohei TAKEHARA
1
,
Takayuki ISHII
1
,
Naohito HATTA
1
1富山県立中央病院皮膚科
1Division of Dermatology, Toyama Prefectural Central Hospital, Toyama, Japan
キーワード:
アスピリン
,
合併症
,
抗凝固薬
,
血小板薬
,
ワルファリン
Keyword:
アスピリン
,
合併症
,
抗凝固薬
,
血小板薬
,
ワルファリン
pp.466-470
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204805
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要約 抗凝固・血小板薬内服下での皮膚外科手術の安全性を検討するため当院で過去3年間に施行した生検・手術を調査した.1,641例中,抗凝固・血小板薬を内服していたのは155例(9.4%)で,抗凝固・血小板薬を継続して生検・手術を施行したのは155例中141例,中止したのは14例(9.0%),ヘパリン化した症例は6例であった.薬剤を継続した141例中出血に関連した合併症はワルファリン内服患者5例(3.5%)にみられたが,いずれも軽度であった.内服継続で行った手術は単純縫縮のほかに植皮,皮弁形成術も含まれており,一般的な皮膚外科手術では抗凝固・血小板薬の中止は不要と思われる.
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