特集 手をみせて
【診察テクニック】
指関節の診かた
山本 万希子
1
1亀田総合病院リウマチ膠原病内科
キーワード:
手の正常構造の理解
,
関節診察
Keyword:
手の正常構造の理解
,
関節診察
pp.466-469
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101433
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Case
両手のこわばりで来院し,多発関節炎と変形性関節症を診断された1例
患者:65歳,女性.
家族歴:母親に関節リウマチ.
現病歴:半年前から1日に1時間以上の両手のこわばりを認めていた.初診時,両手PIP関節の腫脹・疼痛を認め,拳を作らせても指を十分に握り込めず,げんこつの谷はほとんどない.また両手首の腫脹と可動域制限も認めた.また両手DIPにも腫脹を認めたが,触診では骨性の硬さであり,疼痛は認めなかった.「1時間以上の朝のこわばり」「3カ所以上の関節腫脹(PIP,MCP,手関節)」「手指PIP,MCPおよび手関節の関節腫脹」「対称性関節腫脹」より関節リウマチと診断.もともと変形性関節症によるDIP関節変形がある患者が,関節リウマチを発症した1例であった.
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