特集 特定健診時代の生活習慣病対策
【糖尿病のホットトピックス】
糖尿病の新しい治療薬
川田 剛裕
1
,
田中 逸
1
1聖マリアンナ医科大学 代謝・内分泌内科
キーワード:
基礎分泌
,
追加分泌
,
内因性インスリン分泌能
,
インスリン抵抗性改善
Keyword:
基礎分泌
,
追加分泌
,
内因性インスリン分泌能
,
インスリン抵抗性改善
pp.36-40
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101321
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1990年以降,既存のスルホニル尿素薬とビグアナイド薬に加えて,α-グルコシダーゼ阻害薬,チアゾリジン誘導体,速効型インスリン分泌促進薬が開発され,インスリン製剤に関しては,超速効型や持効型のインスリンアナログ製剤が開発された.また,膵島移植のほか,新しい治療薬としてインクレチン製剤が開発され,本邦での実用も近づいている.
糖尿病患者が増加の一途をたどる今日にあって,これらの治療薬,治療法を病態に応じて使い分け,厳格な血糖コントロールを維持することが必要である.日本糖尿病学会のガイドラインでは表1のように血糖コントロール指標と評価を定めており,少なくとも「良」,できれば「優」のコントロールを達成すべきとされている.
本稿では経口血糖降下薬およびインスリン注射製剤について,最新の知見を交え概説する.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.