特集 特定健診時代の生活習慣病対策
【糖尿病のホットトピックス】
糖尿病にまつわる最新機器
清野 弘明
1
1せいの内科クリニック
キーワード:
特定健診
,
メタボリックシンドローム
,
血糖自己測定
,
運動療法
,
ライフコーダPLUS
Keyword:
特定健診
,
メタボリックシンドローム
,
血糖自己測定
,
運動療法
,
ライフコーダPLUS
pp.42-45
発行日 2008年1月15日
Published Date 2008/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101322
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特定健診・保険指導は,日本版疾病管理である.特定健診の主な目的は,メタボリックシンドロームと糖尿病の予防である.身体測定,身長,体重,BMI,腹囲,血圧,血糖値,血清脂質値を測定し,喫煙の有無などの健診結果から,情報提供グループ,動機づけグループ,積極的支援グループの3段階に分類し,糖尿病の発症予防を目指している.
積極的支援では,生活習慣を改善するために行動変容を促し,特定の保健指導を実施していく.このためには,食習慣,運動習慣の改善,血圧測定,血糖管理などが必要となってくる.糖尿病発症予防のためには,現在糖尿病治療に使用されている自己管理のツールを使用・応用することが考えられる.
生活習慣の改善には幾多の困難を伴うが,アメリカで行われたDPP(Diabetes Prevention Program, J1)の結果では,生活習慣介入を積極的に行うことで,耐糖能異常からの糖尿病発症が58%抑制された1).特定健診による積極的支援は,日本版DPPとなりうるかが非常に注目される.本論文では,生活習慣改善のツールを中心に概説する.
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