特集 避けて通れない心不全診療—総合内科力・循環器力を鍛えよう!
心不全の新薬について
新しい薬:SGLT2阻害薬は糖尿病がなくても処方すべきですか?
三木 隆幸
1
,
伊野 祥哉
1
1王子総合病院循環器内科・糖尿病内科
キーワード:
HFrEF
,
HFpEF
,
DAPA-HF
,
EMPEROR-Reduced
,
EMPEROR-Preserved
Keyword:
HFrEF
,
HFpEF
,
DAPA-HF
,
EMPEROR-Reduced
,
EMPEROR-Preserved
pp.2242-2247
発行日 2022年11月10日
Published Date 2022/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228609
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Point
◎心機能の低下した心不全(HFrEF)患者を対象にした大規模臨床試験で,SGLT2阻害薬は心血管死または心不全イベントを有意に減少させた.この効果は糖尿病の有無に関係なく認められた.
◎SGLT2阻害薬は,心機能が保たれた心不全(HFpEF)に対して有効性を示した初めての薬剤である.
◎SGLT2阻害薬は心不全患者の腎保護をもたらすのみならず,慢性腎臓病患者の予後を改善することも示されている.
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