今月の主題 糖尿病診療Update―いま何が変わりつつあるのか
2型糖尿病の基礎知識
糖尿病の新しい診断基準
清野 裕
1
1関西電力病院糖尿病・栄養・内分泌内科
pp.1905-1908
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104883
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ポイント
★従来の血糖値による診断基準は堅持する.
★診断基準にHbA1cを取り入れる.
★HbA1cのカットオフ値は6.1%(JDS値).
★初回検査で,①空腹時血糖値≧126mg/dl,②75gOGTT2時間値≧200mg/dl,③随時血糖値≧200mg/dl,④HbA1c(現在使用しているJDS値.以下,特に注釈がない場合はJDS値)≧6.1%のうちいずれかを認めた場合は,「糖尿病型」と判定する.別の日に再検査を行い,再び「糖尿病型」が確認されれば糖尿病と診断する.ただし,HbA1cのみの反復検査による診断は不可とする.初回血糖値とHbA1cを測定し,両方が糖尿病型であれば同一採血で糖尿病と診断可能.
★日本糖尿病学会が別に定める日から現在使用しているHbA1c(JDS値)の国際標準値(日本以外で使用されているNGSP相当値)へ移行する(JDS値+0.4%=国際標準値).
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