感染症フェロー便り[14]
―抗菌薬使用のピットフォール(6)―原因菌はたたいたが…
松永 直久
1
1UCLA Affiliated Program in Infectious Diseases
pp.620-622
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101177
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1
70歳の男性.高血圧,糖尿病,高脂血症の既往あり.呼吸器疾患の既往はなし.ここ数日,咳嗽,喀痰を自覚.本日,38℃の発熱を認めたため外来を受診.悪寒,呼吸困難などはなく,呼吸数は12/分であった.肺炎の診断でレボフロキサシンを処方された.1週間後の外来で,患者は「肺炎はすっかりよくなった」と報告.
しかし,最後の外来から2週間後に病棟を通りかかった時,あなたはこの患者さんが脳梗塞で入院しているのを見かけました.呼吸器症状は陰性でした.一体何が起こったのでしょうか.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.