Update' 07
―第15回日本総合診療医学会学術集会体験記―generalistとspecialistが出会う場所
小浦 友行
1
1富山大学附属病院総合診療部
pp.612
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101175
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今回,地元北陸で開催された第15回日本総合診療医学会に参加する機会を得たので,ご報告します.まず印象的だったのは,ベテラン医師のみならず,研修医や医学生までがこの学会に参加していたことです.聞けば総合診療医学会がそのような傾向を示したのはごく最近とのこと.時代の変化の波が広がってきていることを感じさせます.
私は「総合診療施設の施設間連携」というパネルディスカッションにパネリストとして参加しました.家庭医・ホスピタリストをめざす若手医師が,各地域でよりよい研修を受けるための方策として,施設間連携を題材にあげての議論となりましたが,私は初期研修医としての立場から発表しました.将来に対する不安,現状への葛藤,そしてそのような負の因子のなかでも自分のめざすべき理想の臨床像があり,それに向かってまっしぐらなのさー!ということを青二才ならではの表現法で述べたわけですが,同じくパネリストとして参加された,佐久総合病院後期研修医及川晴子先生の「アイデンティティを見出すことの難しさ」というお言葉は非常に印象深かったです.
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