JIM Lecture
―緊急提言―成人麻疹の大流行と対策
岡田 晴恵
1
1国立感染症研究所ウイルス3部
pp.602-603
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101171
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2007年春より,麻疹(はしか)の流行が発生し,その罹患者に年長者が大きな割合を占めていることが報告されている.大学生の麻疹患者の発生に伴い,大学の休校,閉鎖などの報告がさかんに報道されているが,今回の麻疹流行は,15歳以上,20代の若年成人などの患者が多いことが特徴である.
麻疹は,以前は主に小児科領域の病気とされていたが,2000年以降,大人もかかる病気として,15歳以上の成人麻疹の集団発生事例が多く報告され,対策や注意が叫ばれてきていた.
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