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緊急のお知らせ!風疹流行とその予防―風疹ワクチン接種のお願い:生まれ来る子どもたちのために
岡田 晴恵
1
1国立感染症研究所ウイルス3部研究員
pp.538-539
発行日 2004年7月1日
Published Date 2004/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100423
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風疹は,発熱とともにピンク色の発疹が出て,「三日はしか」とも呼ばれます.小児の軽い病気と考えられがちなウイルス感染症です.しかし,風疹は単なる子どもの病気ではありません.妊娠初期の女性が風疹に罹ると,ウイルスが胎児に感染して先天性の障害を持つことがあります.また,現在高校生から25歳の年齢層は,風疹に対する免疫を持っていない方が多くいます.今,風疹が地域流行を起こし,全国に広がる兆しを見せています.
風疹の流行
風疹の主な感受性層である幼児に対するワクチン接種が功を奏し,ここ数年,全国の風疹患者数はきわめて少なく推移していました.しかし,今年になって流行が認められ,平成16年第20週(5月上旬)時点で,大分県,福岡県,群馬県,栃木県,鹿児島県,沖縄県,埼玉県などで地域的流行が起こっており,これが全国に広がることが懸念されています.さらに今年の流行では,年長者や20歳以上の若年成人の患者の割合が多くなっています.
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