JIM Report
非加熱血液凝固因子製剤の投与を受けた可能性のある非血友病患者への肝炎ウイルス検査における患者の受診行動について
坂本 浩之助
1
,
澤田 芳枝
1
,
佐藤 正通
1
,
藤田 欣一
1
,
神田 享勉
1
,
中嶌 広美
1
,
田村 遵一
1
1群馬大学医学部附属病院総合診療部
pp.150-152
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101103
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肝炎ウイルス検査の無料実施の呼びかけ
厚生労働省は,2001年3月29日,肝炎ウイルスに汚染された非加熱血液凝固因子製剤(J1)を血友病以外の患者に投与した可能性のある全国805の医療機関名を公表した1).そのうえで,これらの医療機関に非加熱血液製剤が納入された1972年から1988年までの間に入院したことのある患者に対しては,当該医療機関で,7月31日までの4カ月間に限り,B型およびC型肝炎ウイルス検査を無料で実施すると呼びかけた.
群馬大学医学部附属病院も公表医療機関リストに含まれていたため,総合診療部が窓口となって肝炎ウイルス検査を実施した.本稿では,検査受け入れ期間における患者の受診行動の分析を中心に,肝炎ウイルス感染状況,総合診療部の役割について述べる.
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