開業医の悩み「蕁麻疹」―ドクターショッピングをさせない秘訣

　「ピンポーン」夜の10時半にドアホンが鳴る．わが家はクリニックの隣にある．患者から見れば「急患ならいつでも診てくれる」と大変便利だが，医師にしてみると時に困ることもある．外来で疲れ果て，「ビールが美味しいなぁ」とリラックスしていると，患者がドアを叩く．皮膚科でよくある急患，それは「蕁麻疹」である．夜中に起こる蕁麻疹には，患者，医師ともお互い大変苦労する．抗アレルギー薬などを眠たい頭で処方して，なんとかその場をしのぐ（図1）．