特集 今そこにあるHIV感染症
HIV感染症の予防のあり方―プライマリ・ケア医への期待
家坂 清子
1
Kiyoko Iesaka
1
1医療法人清和会 いえさか産婦人科医院産婦人科
キーワード:
コンドーム
,
破損
,
包皮
Keyword:
コンドーム
,
破損
,
包皮
pp.770-773
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101019
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近年,若者の性行動の低年齢化は著しく,若年妊娠とともにクラミジア感染症,淋病などの性感染症の増加も社会問題となっている.また,性感染症は重複しやすいこともよく知られており,比較的感染力の弱いHIV(human immunodeficiency virus)も他疾患の存在によって感染力を増大させるため,一般的性感染症の広がりに隠れたHIV感染の存在も懸念されている.
一方,現在のHIV感染は主に性行為を感染経路としていることを考えれば,HIV感染の予防とは一般的性感染症のそれと全く同義である.すなわち,一般的性感染症の早期発見・早期治療およびハイリスク世代への予防教育の実践が,ひいてはHIV感染の蔓延を阻止することにつながるものと考えられる.
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