特集 今日の呼吸器診療と今後の展望
Overview:呼吸器のcommon disease
気管支喘息
森島 祐子
1
,
檜澤 伸之
1
1筑波大学医学医療系呼吸器内科
キーワード:
慢性気道炎症
,
好酸球
,
吸入ステロイド薬
Keyword:
慢性気道炎症
,
好酸球
,
吸入ステロイド薬
pp.1383-1388
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1383
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Summary
▪喘息は小児から高齢者まで幅広い年齢層にみられ,成人になってからの初発例も多い.喘息罹患者数も経時的に増加している.
▪発作性の呼吸困難・喘鳴・胸苦しさ・咳の反復,可逆性の気流制限,気道過敏性の亢進,気道炎症の存在,アトピー素因,他疾患の除外が喘息の診断の目安である.
▪長期管理薬としては,吸入ステロイド薬を主軸に,長時間作用性β2刺激薬や長時間作用性抗コリン薬,ロイコトリエン受容体拮抗薬などがあり,近年,生物学的製剤も用いられている.
▪アスピリン喘息はNSAIDs過敏喘息とも称され,好酸球性鼻副鼻腔炎を合併した中年女性に多くみられ,注意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2019