Editorial
研修医時代にしっかり学びたい 医療行為に関する法律
伴 信太郎
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療部
pp.371
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100929
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『58歳の男性が,工事現場の足場から転落して頭部を強く打撲し,脳挫傷のために植物状態となった.そして入院3カ月後に肺炎を併発して死亡した.男性は糖尿病で治療中だったが,仕事に就いていた』1)
この症例について正しい診断書が書ける人がどのくらいいるであろうか(標準的な書き方については勝又論文p416を参照).この症例では,患者が死亡した場合には所轄の警察署に連絡(電話など口頭でよい)しないと,死亡した患者の当然の権利である労働災害の検討がなされないことになる,との指摘を読んで筆者は自分の不勉強を深く反省させられた.
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