レビューでわかる! いまどき診療エビデンス[17]
発作性心房細動の治療は?
池田 隆徳
1
1杏林大学医学部第二内科
pp.254-259
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100913
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Q1 抗不整脈薬の使い方で何か新しい投与法でもあるのでしょうか?
心房細動は,迅速で,不規則,多形態の心房興奮波を有する頻脈性不整脈である.治療としては,カテーテル・アブレーションが試みられてはいるものの,発作性上室頻拍や心房粗動ほど成功率は高くはなく,治療の中心は抗不整脈薬を中心とした薬物療法といえる.従来は,心房細動発作を抑制するには継続的に薬物を服用させる傾向にあったが,抗不整脈薬の功罪が明らかにされるようになり,最近では服用の仕方においても幾分変化がみられるようになった.ここでは,最近出された心房細動治療に関するガイドラインを紹介し,注目されている抗不整脈薬の投与法について解説する.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.