となりの総合診療部[27]
東海大学医学部付属病院総合内科
高木 敦司
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1東海大学医学部付属病院総合内科
pp.260-261
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100914
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東海大学医学部付属病院総合内科は,2002年に発足した新しい診療科で,当時の黒川清医学部長と病院長の谷野隆三郎教授のリーダーシップにより立ち上げられました.当院の内科では,臓器別の専門診療がなされてきました.大学病院として専門医の育成とともに,高度の医療を提供することは,地域の中核病院として重要です.一方,内科医として高い専門性を有するだけでなく,幅広い総合診療能力を持つことが社会からの要請です.そのため総合診療能力の高い内科医を育成する目的で発足しました.
当院では,以前よりスーパーローテート方式の初期研修を行い,将来の専攻する科にかかわらず内科,外科,救急の診療能力を身につける研修医教育を行ってきました.しかしながら内科医としてのトレーニングは2年間のうち半分程度であり,そのまま内科各領域の専門家になるには不十分であったと思われます.そのため内科学系では,卒後3年目のトレーニングが重要と考え,新しい研修体制に着手しました.
東海大学はその地域性から市中病院と同様のコモン・ディジースの診療がかなりの割合を占めており,混合病棟では市中病院と同様の総合的な内科研修を行うことが可能です.内科後期研修は3年ですが,卒後3年目は各診療科ともに共通のプログラムで6カ月を総合内科,2カ月は内科ICU,4カ月以降は専門各科を選択します.その後,各診療科に分かれて専門の研修を行います.
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