特集 地域で医師を育てる 地域保健・医療研修で何をするか
地域の指導医が語る
診療所で私はこう教えたい
佐藤 涼介
1
1医療法人佐藤医院
pp.414
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100886
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教育活動を行うようになったきっかけ
佐藤医院は1994年より,近隣の安田内科,片岡内科と,日本では非常にめずらしい内科同士のグループ診療を開始した.1995年からデイケアを併設,1997年からグループ診療単位で川崎医科大学総合診療部6年生,2001年からは岡山大学衛生学教室5年生の院外実習を受け入れてきた.もともと私は,医学部入学当時から生活を含めてすべてを診ることができ,生涯に関われる医師,すなわち家庭医志望だったが,大学では専門医による専門医のための教育しか行われておらず,家庭医を目指したいという気持ちは,学生時代はほとんど諦めの心境に変わっていた.そのため,いつか医学生の家庭医実習に関わりたいと思っていた.
2003年11,12月に初めて,1年前倒しでスタートした岡山大学卒後臨床研修の地域医療研修として,4名の学生を,岡山県医師会での研修会の後,3院で受け入れた.
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