特集 地域で医師を育てる 地域保健・医療研修で何をするか
地域の指導医が語る
診療所で私はこう教えたい
松下 明
1
1奈義ファミリークリニック内科・小児科
pp.420-421
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100892
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教育活動を行うようになったきっかけ
私は1991年に山形大学医学部を卒業後,家庭医を目指して川崎医科大学総合診療部で研修し,米国ミシガン州で家庭医療学レジデント終了後に,再度川崎医科大学へ戻ってきました.家庭医療を実践しながら医学生・研修医・レジデント教育を行うことが夢でしたので,奈義ファミリークリニックでそれを実現しようと2001年より赴任しました.
診療所研修で伝えたい・教えたいこと
私の目指す家庭医は,「家族ぐるみで,いつでもどんな問題でも相談でき,対処してもらえるかかりつけ医」のことです.ある特定の地域に住む人々を対象に,医療だけでなく健診・予防接種・健康教育などの保健活動や,老人保健施設・特別養護老人ホームなどの福祉施設との連携を重視した地域包括医療を実践できることも目標としています.また,「家族」を診療の単位としてとらえ,個々の健康問題が家族のなかでどのように位置付けられ,また家族内のストレスが個人の健康にどのように影響するかを考慮しながら医療を行う面も重視しています.
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