JIM Lecture
―IDAETEN感染症セミナー実況中継―中心静脈カテーテル関連感染症のマネジメント
大曲 貴夫
1
1静岡県立静岡がんセンター感染症科
pp.60-65
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100846
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◆中心静脈(central venous : CV)カテーテル関連の感染症を,どのようにマネジメントすれば良いのかを,診断・治療・予防という柱に沿って解説します.
カテ感染か?その時どうする
はじめに,以下のようなケースに遭遇したらまず何をすれば良いでしょう?カテーテルはすぐに抜くべきでしょうか?ポートである場合はどうしますか?また,血液培養は何セットをどの部位から採りますか?このように,CVライン感染症のマネジメントは悩ましい要素が多くあります.
Case1
患者:48歳の男性.
経過:消化器癌の術後,腸閉塞になり治療中.右鎖骨下にCVラインが挿入されていた.ある日突然,悪寒戦慄とともに40℃の発熱があり調べると,身体所見では右の鎖骨上部に圧痛があり,CVの刺入部が発赤していた.血液培養が2セット採取された.
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