What's your diagnosis?10
救急室での「snap診断」?
松村 理司
1
,
佐藤 泰吾
1
,
内山 まり子
1
1市立舞鶴市民病院内科
pp.829-832
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100707
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病 歴
75歳の女性.3年前より易疲労感,2年前より腰痛・背部痛を自覚し,身体活動が制限されるようになった.最近1年間は,歩きにくい,起き上がりにくい,しゃべりにくい,物が飲み込みにくいなどの症状が時折あった.8カ月前からは息苦しさを自覚することもあった.6日前から両側眼瞼下垂,四肢の脱力(とくに左半身)を認めたため,車椅子で救急室を受診した.どちらかというと,午後になるほど症状が強い.複視はない.
既往歴:40歳時に膠原病が疑われ,副腎皮質ステロイドの内服歴あり(自己中断).家族歴:母親;92歳で老衰で死亡.父親;60歳で喉頭癌で死亡.自己免疫疾患の既往のある者なし.嗜好:飲酒なし,喫煙なし.常用薬:なし.アレルギー:なし.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.