特集 顔の総合診療 顔をみればわかること
顔に現れる内科疾患の診断―Snap diagnosisの習得をめざす
石丸 裕康
1
1天理よろづ相談所病院総合内科
キーワード:
蝶形紅斑
,
ヘリオトロープ疹
,
甲状腺機能低下症
,
開口障害
,
顔つき診断
Keyword:
蝶形紅斑
,
ヘリオトロープ疹
,
甲状腺機能低下症
,
開口障害
,
顔つき診断
pp.202-205
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100859
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内科医にとって,snap diagnosis―ひと目で診断をつけること―は大変魅力的である.忙しい外来の中で,一瞬で診断することができれば,それだけ時間短縮になる.回診時に,レジデントが苦労している患者の診断を一瞬でつけてしまう指導医の姿は,いつの時代も内科医のひとつのロールモデルとなってきた.筆者自身,そのような内科医になりたいと思って日々努力しているところではあるが,snap diagnosisを習得する,というのは結構難しいことと感じている.
本稿では,日常診療で比較的経験しやすいと思われる疾患について,その特徴を解説する.顔から診断できる疾患,とひと口でいってもそのパターンはいくつかに分類できると思われる.顔に現れる特徴的皮疹から診断する場合,特徴的な顔貌・表情から診断する場合,眼や鼻など顔の部分的特徴から診断する場合,といったものがあるかと思われるが,それぞれについて記述する.
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