特集 Generalistのための糖尿病診療10カ条
[臨床検査の意義とその解釈②]―自律神経機能検査
高橋 良当
1
1東京女子医科大学附属第二病院内科
キーワード:
糖尿病性自律神経障害
,
RR間隔変動
,
起立性低血圧
,
CV%
Keyword:
糖尿病性自律神経障害
,
RR間隔変動
,
起立性低血圧
,
CV%
pp.620-622
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100657
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糖尿病性自律神経障害は糖尿病の初期からみられる頻度の高い合併症であるが,下痢と勃起障害を除き,無自覚・無症状のまま進行し,高度で非可逆的な状態で発見されることが多い.したがって,糖尿病性自律神経障害の対策は血糖コントロールによる予防が最善であり,次善の策として早期発見,早期治療が望まれる.しかし,自律神経機能検査法は多数あるものの,信頼妥当性のある早期発見法はまだ確立されていない.
ここでは,一般臨床医が実施可能な自律神経機能検査法について,その目的と条件,方法と解釈を簡明に説明する.
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