特集 Generalistのための糖尿病診療10カ条
糖尿病専門医に紹介したほうがよい患者さん
板東 浩
1
1徳島大学大学院生体情報内科学
キーワード:
糖尿病専門医
,
二次無効
,
血糖管理
,
病診連携
,
診診連携
Keyword:
糖尿病専門医
,
二次無効
,
血糖管理
,
病診連携
,
診診連携
pp.623-626
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100658
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Case
SU薬で安定していたが,最近コントロールが悪化した2型糖尿病の1例
患 者:52歳,男性.
既往歴:44歳から肥満傾向.
家族歴:叔父が糖尿病.
現病歴:48歳時に糖尿病と診断.軽度の手足のしびれがあり,眼底には網膜症なく,尿蛋白は陰性.ダオニール(R)の服用でHbA1c値は約7.0~7.5%と安定していたが,半年前からコントロールが不良となった.二次無効が疑われ,食事・運動療法の徹底と同薬の極量10 mg/日を投与したが,改善しない.インスリン導入をするかどうかを検討中である.
呈示したような例は,generalistが日常診療でしばしば対応に悩むものであろう.あなたなら,この症例をどのようにマネジメントしますか? その場合,判断する基準として,ガイドラインやフローチャートなど,根拠を有するものさしをお持ちだろうか? 本稿では,糖尿病専門医への紹介にかかわる問題について考えてみたい.
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