特集 健診で異常を指摘された人へのベストガイド
【がん検診での異常】
One more JIM
pp.362-365
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100594
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Q1 臓器障害例の降圧療法のポイントを教えてください.
A 脳血管障害例では脳梗塞の急性期には収縮期血圧は治療前値の10%降圧,脳出血は梗塞例より低め,くも膜下出血では厳格に正常血圧以下,Ca拮抗薬,ACE阻害薬,α遮断薬を使う.心機能障害例では心肥大にはACE阻害薬,心不全には利尿薬,ACE阻害薬,Ca拮抗薬,狭心症には長時間作用型のCa拮抗薬,ISA(-)のβ遮断薬.腎機能障害例では塩分と蛋白の制限が基本.慢性腎疾患の降圧目標は130/85 mmHg未満,糸球体腎炎や糖尿病性腎症では積極的に降圧する.降圧薬はACE阻害薬,Ca拮抗薬,利尿薬,アンジオテンシンⅡタイプ1受容体拮抗薬を使う.糖尿病合併症例では心血管系疾患の発症率が2~3倍高いので130/85 mmHg未満を目標.糖尿病性腎症で微量アルブミン尿があれば130~139/85~89 mmHgからACE阻害薬を投与する.降圧薬はACE阻害薬,長時間作用型Ca拮抗薬,α遮断薬である.(林田憲明→本号p310)
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