特集 健診で異常を指摘された人へのベストガイド
【がん検診での異常】
脳ドックでの異常
八巻 稔明
1
,
宝金 清博
1
1札幌医科大学脳神経外科
キーワード:
MRI
,
MRA
,
脳ドックガイドライン
,
無症候性脳梗塞
,
未破裂脳動脈瘤
Keyword:
MRI
,
MRA
,
脳ドックガイドライン
,
無症候性脳梗塞
,
未破裂脳動脈瘤
pp.358-361
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100593
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脳疾患の早期発見を目的に日本で脳ドックが開始されたのは1988年であり,以来MRI,MRAの発達とともに急速に全国に拡大した.MRI,MRAによって,それまで認められなかった脳実質の変化や脳動脈瘤,脳血管狭窄,脳腫瘍などが非侵襲的に発見される機会が増えてきている.画像所見の解釈は専門の脳外科医,神経放射線診断医に委ねられるべきであり,一般医が,たとえば脳白質の生理的加齢変化を病的変化である脳梗塞と安易に診断し,病名を告げることは,受診者の精神的不安,ストレスを招く結果となり慎まなければならないことだと思われる.
本稿では,脳ドックガイドラインおよび脳ドック学会に報告された全国の脳ドック集計データをもとに,無症候性脳疾患の頻度および診断と対応について概説する.
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