特集 Clinical preventive service 外来で行う予防医療
患者のエンパワメント
ライフポートフォリオで「意志ある患者」実現―自己管理と情報共有で医療革命
鈴木 敏恵
1
1千葉大学教育学部
キーワード:
自己管理
,
情報共有
,
メタ認知
,
エビデンス
,
自尊感情
,
プロセス
,
俯瞰
Keyword:
自己管理
,
情報共有
,
メタ認知
,
エビデンス
,
自尊感情
,
プロセス
,
俯瞰
pp.988-993
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100477
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Question & Answer
Q:ライフポートフォリオとは,何ですか?
A:患者自身が主体的に自分の身体や健康に関する情報を一元化したものがライフポートフォリオです.筆者が提唱している,自立を叶える3つのポートフォリオのうちの1つであり,自尊感情や自分を客観的に見る意識や生き方をより良くする具体的行動=セルフマネジメントを叶えます.
医師「その発疹はいつごろからでしたか?」
私「えっ,20日か1カ月前でしょうか…いや,桜が咲いていた頃からだったかもしれません」
医師「…(あきれて絶句)」
―数週間後.
医師「では今後の治療の方針で,ご希望はありますか」
私「う~ん…お任せします」
―こんな患者ではいけないと思います.自分のことなのに言えない,決められない.これでは良い医療は実現しません.ではどうしたらいいのか,必要なのは「意志ある患者」になることです.これを叶えるのが,「ライフポートフォリオ」です.
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