特集 ジェネラリストのキャリアパス “初期研修”から“後期研修”へ
【ジェネラリストのキャリアパス】
川崎医科大学総合診療部―家庭医の道を進むうえでのポイント
横谷 省治
1
,
江﨑 宏典
2
1三重大学医学部附属病院総合診療部
2川崎医科大学附属病院総合診療部
キーワード:
アイデンティティ
,
ロールモデル
,
外来診療
,
医療者の感情
,
地域のニーズ
Keyword:
アイデンティティ
,
ロールモデル
,
外来診療
,
医療者の感情
,
地域のニーズ
pp.560-563
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100377
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Question & Answer
Q:家庭医になりたいのですが,研修先を選ぶ時の着眼点は何ですか?
A:初期研修では,稀な疾患に偏らないこと,家庭医のロールモデルや指導医と交流できること.後期研修では,内容はもちろんですが,プログラムの方向性が明確なこと,仲間がいることも大切です.
筆者は1993年に筑波大学医学専門学群を卒業し,川崎医科大学附属病院総合診療部の家庭医養成プログラムに入った.研修を大学病院で4年間,地方の小規模病院および診療所で3年半行い,現在は三重大学で家庭医を育てるプログラムに携わっている.
■学生の頃
先輩の影響を受けて,低学年の頃からよく医療や福祉の現場を見学した.3年生の秋には地域の健康づくりに熱心に取り組む病院を見学したのだが,そこで初めて「家庭医療」という言葉を院長先生に教えていただき,強い興味を持った.5年生の時,訪問診療を見学させていただいた開業医の先生がとても魅力的で,家庭医療に進む決意を固めた.
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